ハングリーであること、恐れていること

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Sequoia Heritage Keith Johnson、Sequoia Capital Doug Leone、Snowflake Frank Slootman、Kleiner Perkins Mamoon Hamid……

僕は、彼らのような尊敬する経営者やリーダーの方たちと直接話す機会に恵まれてきた。これは本当に、本当に光栄なことで、今もなお、彼らとの時間を思い返すだけで、興奮を覚えるほどだ。

彼らは、それぞれが独自の視点と経験を持っていて、性格も全く違う。でも一つだけ。彼ら全員に共通する特徴がある。それは、飽くなきハングリー精神を持っていること。彼らのハングリー精神は、より多くの富を得るためでも、大勢の人からの賞賛を得るためでもなく、卓越性、パフォーマンス、そして真実に対する執着心からきているのだと、僕は感じている。

Doug Leoneが以前、こんな話をしていた:

#2であることは勝つことではない。#2であるということは、#1になることに敗北したということだ。

Dougのメッセージはとても明確で、「最善を尽くさないことは選択肢ではない」ということ。この言葉は、僕に深く響いて、今も投資チームのマントラとなっている。

ハングリーであることで、恥をかくことや間違いを指摘されること、未知の領域に挑戦することに対する怖さを、全て振り払うことができる。フィードバックを渇望して、更なる成長のための道を絶えず探求することになる。

僕が以前、ある支援先の組織診断を実施して、企業の代表である起業家にその診断結果をフィードバックしたとき、彼が真っ先にした質問は、「僕たちは、ナンバーワンですか?」だった。とにかくパフォーマンスを向上したい、真実に向き合いたい。こういうスタンスを持つ経営者は、間違いなく大成功するだろう。

ハングリーであることに対する恐れ

この情熱は、このこだわりは、人を遠ざけてしまうのだろうか?
要求が多すぎると思われるだろうか?

以前の僕は、「ハングリー精神」そのものに恐怖を抱いていた。でも、Frank Slootmanの言葉が、その恐怖を消し去った。

“ You can push the standards in every meeting, every email, every slack. You should AMP IT UP in every interaction. Don’t be afraid that people will leave you because of your intensity. Because the best people will stay.”

「一つひとつの会議やメール、スラックで、基準は常に押し上げることができる。すべての対話の中で、物事を磨き、強化しようとするべきだ。あなたが、強烈なまでの情熱、こだわりを持つことによって人々が去ることを恐れないでほしい。最高の人々は、あなたのそばに残るから」

重要なのは、自分、そして周りに対して、誠実であること。情熱やこだわりを共有して、ミッションを理解する人々に囲まれることが、より充実した環境を作れる方法なのだと思う。

“WHY”の重要性

強力なハングリー精神には、明確な “WHY” の意識が必要だ。その理由は、大きく2つある。

まず一つは、あなたの強烈さの根本にあるものが何なのか、なぜ必要なのかを周りの人が理解できるよう、コンテクストを提供する。この努力を蔑ろにすれば、その強烈さも「クレイジー」だと捉えられてしまうかもしれない。

そしてもう一つは、困難な場面に直面したとき、明確な “WHY” は、あなたの『強さの源』になる。人には必ず、辛いと感じる時があるだろう。「なぜ自分はこんなに頑張るのだろう?」と思うことだってあるだろう。そんな時、明確な “WHY” を持つことで強い自分を維持できるだろう。

情熱と生活のバランス

卓越性を追求する道は、困難に満ちている。生活とのバランスを見つけるのも非常に難しい。Jeff Bezosが言うように、仕事と生活を単純にバランスさせるのではなく、二つの間の調和を求める必要がある。

今でも僕は、この調和を見つけるのに苦労をしている。自分を少しストレッチさせ過ぎているかもしれない。「自分は本当にこのまま続けるべきなのだろうか?」と自分を疑うことさえある。

そういうとき、僕は一時的に減速して “WHY” に立ち戻っている。

少なくともこの調和を生み出すためには、ライフパートナー、そしてビジネスパートナーたちと自分のミッションを共有し、同じ方向を目指すことが大切なのだと思う。僕は、パートナーたちの支えなしでは、間違いなく、今、この場所にはいない。

ジャーニーであり、目的地ではない

「僕のハングリー精神は十分なのか?」「もっとできるのではないのか?」
自分を疑う場面は山ほどあるし、「ハングリー精神を持つべきだ!」などと僕が書くこと自体、ふさわしくないのかもしれない。

ただ、自分は、果たしたいこと、果たすべきことから、まだまだほど遠い場所にいることは間違いない。今の自分は、まだ進化と成長を続けるジャーニーの途中にいる。

僕の “WHY” の中心には、いつもALL STAR SAAS FUNDが在る。そして、このジャーニーを続けられているのは、僕たちを信じてくれている起業家や投資家、メンターの皆さん、応援してくださっている全ての方達がいてくださってこそであり、本当に、本当に感謝でいっぱいだ。

偉大な何かを達成するためのハングリーさは、意識的な選択だと思う。自分を満たすため、夢を実現するための方法は無数にある。だから、もし、このハングリー精神に共感してくれた起業家や、「ハングリーなVCになりたい」と感じた人がいれば、僕に連絡をしてほしい。

決して簡単ではないし、苦労はするだろう。だけど、一緒にいれば、お互いを高め合うことができるし、勝利をより確実なものにできると信じている。

ハングリーなVCになりたい方はこちらを通してご連絡を

(記事の編集してくれたkobajenneに感謝)

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