スタートアップのファーストラウンド


Simon Cunningham

最初の投資家選びは、非常に重要である。当然のことながら、出資者の中でも一番長く付き合う人となり、相性によって成長スピードを加速させる強い味方にも、減速させる要因にもなりえる。だから、スタートアップの将来を左右するといっても過言ではない最初の投資家選びは、非常に重要であり、そして難しい。投資家が持つさまざまな経験を、自分たちのスタートアップに活かすことができるのか。この判断が難しい。

そこで、僕が考える「最初の投資家」を選ぶときの重要なポイントを紹介しようと思う。

信頼:これこそが、最も重要なポイント。極端に聞こえるかもしれないが、これが当てはまらないのであれば、そもそもそ選ぶべきではない。お互いを信頼しあって、良いことも悪いことも共有できる関係であるべきだ。状況が悪くなっても、難しい決断をする時も、常にフェアであり、起業家や経営者をサポートする姿勢をなくさない投資家を選んでほしい。

レファレンス:ほかの起業家から、投資家のレファレンスを取ることを勧める。特に、上手くいかなかった時や、シビアな状況を経験した起業家から、そのような厳しい状況下で、その投資家がどういった対応をしたのかを確認すると良い。サポートをしてくれたのか、任せてくれたのか。それとも必要以上に干渉され、結果的に状況の改善の妨害となったことなどはなかったのか、などを聞いてみてほしい。

次のフェーズ:いつかの ”将来” ではなく、”現在” 活かすことができる経験、ノウハウ、ネットワークを持ち、また、次のフェーズ行けるように貢献してくれる投資家を選んでほしい。そんな投資家と出会うためには、今、自分に何が必要なのかを明確に理解する必要がある。プロダクト検証のガイダンスなのか?売り上げを伸ばす事なのか?事業戦略なのか?これがはっきりしていれば、最良の投資家と出会うことができるはずだ。

投資家を選ぶなかで迷いがあったり、良き出会いに恵まれていないと思う起業家がいたら、これら3つのことを考えて選んでみると良いと思う。もしも、「信頼はできても、活かすノウハウがないかもしれない投資家」と「信頼はできないけど活かせるノウハウがある投資家」のどちらかを選ばないといけない場合は、必ず「信頼」を優先して選んでほしい。


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